岩に刻まれた世界
石を取り除くことで生まれた空間。風景に彫り込まれた正面、部屋、聖所を訪ねます。
04 · エチオピア · 1200年ごろ
ラリベラの岩窟教会群
穴の縁に立って下を見下ろすと、赤みがかった火山性凝灰岩に掘られた深さ約12メートルの竪坑の底に、上空から見ると完璧なギリシャ十字を描く教会がそびえ立つ。「ベート・ギヨルギス(聖ギオルギス教会)」である。その屋根は今立っている地面と同じ高さにあり、内部に入るには登るのではなく岩のトンネルを下っていく。 標高2500メートルの高地に、岩山を上から下へと削り抜いて造られた11のモノリス(一枚岩)教会群が点在する。1187年にエルサレムがサラーフッディーンに占領された後、ザグウェ朝のラリベラ王が自国に「新エルサレム」を再現すべく建立を命じ、地元の小川を「ヨルダン川」と名付けたと伝えられる。
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