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物語
1922年、インド考古調査局のR・D・バネルジーがパキスタンのシンド州で2世紀の仏塔を調査中、その直下の地中深くに整然と積まれた焼成レンガの壁を発見した。「モヘンジョダロ(シンド語で死者の丘)」と呼ばれていたこの丘は、仏塔より2000年も古いインダス文明の巨大都市を隠していた。
4500年前の計画都市と世界最古の上下水道
紀元前2500年頃に建設されたモヘンジョダロは、東西南北に直交する碁盤の目状の都市計画、規格化された焼成レンガの住宅群、各戸の井戸や浴室、そして道路の下を走る石板で覆われた暗渠下水道を備えており、同時代の世界水準を遥かに超える衛生設備を誇った。
城塞部には「大浴場」と呼ばれる12×7メートルの儀礼用プールがあり、天然のアスファルト(歴青)で隙間なく防水処理されていた。
未解読の文字と静かな終焉
インダス文字は現在も解読されておらず、王の宮殿や大規模な武器は見つかっていない。紀元前1900年頃、インダス川の流路変更や気候変動により都市は静かに放棄された。代表的な出土品には青銅製の「踊り子像」や滑石製の「神官王像」がある。
1980年にユネスコ世界遺産に登録されたモヘンジョダロは、古代人類の都市計画と水理土木工学の最高峰である。