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物語
ギョレメにある「暗闇の教会(カランルク・キリセ)」は、高い位置にある小さな窓からしか光が入らない構造に由来して名付けられた。何世紀もの間、これは欠点と思われていたが、実はフレスコ画が色褪せずに残る最大の要因となった。太陽光から遮断されたことで鮮やかな青や赤の顔料が保護され、長年の煤を丁寧に取り除く修復作業を経て、岩をくり抜いた天井に息を呑むようなビザンティン美術の傑作が蘇った。
火山灰が生んだ奇観
この岩窟遺構群は特異な地質によって可能となった。エルジエス山などの火山噴火が高原を厚い火山灰で覆い、それが固まって手道具で掘り進められる柔らかい凝灰岩層を形成した。雨風が浸食を繰り返し、硬い玄武岩の岩塊を頭上に載せた「妖精の煙突」と呼ばれる奇岩群が誕生した。
何も支えない建築
4世紀以降、修道士たちはこの谷に何百もの教会や修道院を掘り抜いた。興味深いのは、彼らが通常の石造教会の様式をそのまま岩の中に模倣した点である。実際には荷重を支える必要のない円柱やアーチ、天井のヴォールトを、ただ伝統的な教会の姿に見せるためだけに硬い岩盤から削り出したのである。
地下に広がる都市群
1963年、デリンクユのある住民が自宅の壁を取り壊していた際、奥に広がる未知の空間を発見した。そこには家畜小屋、食料庫、礼拝堂、深い換気竪穴を備えた幾層にも及ぶ巨大な地下都市が眠っていた。外敵の襲撃時には、内側からしか動かせない巨大な円盤状の石扉を転がして通路を封鎖することができた。
1985年にユネスコ世界遺産に登録されたカッパドキアは、大自然の彫刻と人間の信仰のシェルターが一体となった唯一無二の大地である。
所在地
Göreme Açık Hava Müzesi, 50180 Göreme/Nevşehir
38.6431, 34.8286